徳川の元禄大弾圧のあと、記録は徹底的に取り締まられ、除地(のけち)の記録はどこにも残っていない、という話。
「いわゆる学校などで教える歴史とわれわれが足で調べる地方史とは大変にちがうだでね。それはちがうなんてもんじゃない。日本には表向きの歴史と本物の歴史があるだでね。」(原文ママ)
警察も行政も入らない山奥の谷の集落にまつわる話。江戸時代にさかのぼり、謀反を起こした者一族が「谷の陰」に押し込められ住んでいる。「谷の表」には陰を支配する一族が暮らす。陰には突然死んでしまう「いきなり病」という風土病が蔓延している。
風土病とされたその病気は、実は恐ろしい一族を根絶やしにしようとする企みだった。。。。
かなり読み応えのある一冊。コワー(゜Д゜)
