2017年04月09日

「神様の裏の顔」  藤崎 翔

神様のような善人が実は大悪党だった、とか「実は、、」というのは歌舞伎の世界でもよくあって、「義経千本桜」で「佐藤忠信 実は 源九郎狐」とか、「助六由縁江戸桜」でも「助六 実は 曽我五郎時致」とか。別にこの本と歌舞伎とは関係ありませんが、あさってこんぴら歌舞伎へ行くのが、あまりにうれしくてつい(笑)。

本編は一人称の語り手が次々にバトンタッチしていく形。それぞれ個人で考えてることを、心の中で語っていく。それがどうなるのかはネタバレなので。

神様のように思えた人が、実は、、、どころか、その実は、、、
後は読んでのお楽しみ。

横溝正史賞の本格ミステリー。個人的に読後感は「うーーん」( ゚ω゚)…

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posted by だいちゃん at 22:43| 香川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読んだ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月08日

「私をくいとめて」 綿矢りさ

新聞の連載小説だった物語。「私」という一人称で語られる主人公は三十代のOL、自意識過剰気味で会社では存在の気配を消して生きている。特別な能力?として自分の中の別人格の話し相手を持つ。その別人格の「彼」は冷静に物事を理解し判断し主人公の相談に乗ったり、アドバイスを与える、その自分の脳内で話し相手になる声は自分の事を「iPhoneの中のSiriみたいだ」と自分で言う。

話の中で一行だけ、「精神科に通った」とある、、、、。

とはいっても、あまり深刻な話ではない。

たぶん作者自身の思いであると察するが、年末年始のイタリアの友人宅に滞在するため飛行機に乗っているときの「恐怖体験」が延々20ページに渡って書かれていて、あまり飛行機を信用していないぼくはとても共感できた。

軽く読めるのでおすすめです。

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posted by だいちゃん at 01:39| 香川 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 読んだ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月06日

「いつか、虹の向こうへ」 伊岡 瞬

いわゆるアウトロー警察VSやくざの話。

おもしろいのだけど、外国小説のような、段落の最後に、不必要に書き加えられてる一文、シニカルに、ある程度読み手の教養を前提としてる部分、うーん、感じ方の違いでぼくだけの個人的感想なのですが、チャーリー・ブラウンの4コマ目の哲学的なセリフ、それはそれでいいのだけど、日本ヤクザ小説には、いらんのんちゃうかなあとぼく自身は思った。どうでしょうか。

えらそうにすみません。

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2017年04月01日

「あひる」 今村 夏子

主人公は、定年後の両親と住む三十才くらいの女性、働いたことはなく、医療系の国家資格の勉強をしていて、年2回ある試験に今まで2回落ちている。

父の仕事時代の同僚からあひるをもらう。元同僚の人はもうすぐ孫が生まれる息子夫婦の家に引っ越すから。庭にニワトリ小屋があった、昔ニワトリを飼っていた。産みたての卵を取りにいくのは弟の役目だった。

あひるは「のりたま」という名前。元同僚がつけていた名前、そのまま。あひるを飼うようになって学校帰りの小学生たちがのりたまを見に来るようになり、散歩させるようになり、両親もお茶やお菓子を用意したりして、賑やかになる。

のりたまが病気になり、父が病院に連れて行く。いく日か後、のりたまは帰って来たけど、よくみると違うあひるだった。あれ?と思うけど両親はなにもいわないので「私」も何も言い出せない。

ありふれた日常の中に、ちょっと心がざわつくエピソードが淡々とした口調で語られて、最後にああそういうことだったのかと、もう一度読み返したくなるような、いろんな仕掛けがちりばめられてるおはなし。

この人の小説、いいなあ。「コンビニ人間」より芥川はこっちでしょ!!

kindle Unlimited で読みました。

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posted by だいちゃん at 20:47| 香川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読んだ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「殺人犯はそこにいる」 清水 潔

新書で発売されたころは、大騒ぎになった一冊。これは小説ではなく日本テレビの一記者が事件に疑問を抱き、徹底的な取材、調査し、その考えを雑誌、テレビ、書籍で世に流し、とうとう最高裁判決までひっくり返し、冤罪の容疑者を自由の身にした「実話」。その時、もう少しで手が届くところだったのに、、、、。

足利事件で検察に拷問的な取り調べで「嘘」の自白をさせられた元無期懲役囚は
「裁判になれば、きっと大岡越前にたいなすごい人が出てきて、何も聞かずに無罪とわかってくれる…」
と思っていたという。自供を強いる警察のことは諦めても、この国を信じていたのだ。 実はその奥はもっと暗い闇であったのだけれど。

げに恐ろしきは「司法官僚組織」です。読み応えありすぎです。

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posted by だいちゃん at 19:18| 香川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読んだ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月30日

庭にミント!

春、もうそこまで!な気候ですが、

今朝、庭の草をよくよく見ると、、、

なんと「ミント」

じぶんちのミントでモヒートっていいなあ(^^;)

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2017年03月28日

「地図にない谷」 藤本 泉

平家の落人集落に隠れ住む人が、明治になってから初めて外部と接触したとき、「源氏はもうほろびたか?」とたずねたという話があるとか。おおよそに考えても600年。それだけの長い間、ただひとつ事を次々に伝承して生きていた一族もあるのかと想像すると、げに恐ろしきは人の心の「恨み、憎しみ」だと思われる。

徳川の元禄大弾圧のあと、記録は徹底的に取り締まられ、除地(のけち)の記録はどこにも残っていない、という話。

「いわゆる学校などで教える歴史とわれわれが足で調べる地方史とは大変にちがうだでね。それはちがうなんてもんじゃない。日本には表向きの歴史と本物の歴史があるだでね。」(原文ママ)

警察も行政も入らない山奥の谷の集落にまつわる話。江戸時代にさかのぼり、謀反を起こした者一族が「谷の陰」に押し込められ住んでいる。「谷の表」には陰を支配する一族が暮らす。陰には突然死んでしまう「いきなり病」という風土病が蔓延している。

風土病とされたその病気は、実は恐ろしい一族を根絶やしにしようとする企みだった。。。。

かなり読み応えのある一冊。コワー(゜Д゜)

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豊島へ

定休日の今日、仕事もちょっとあって豊島へ行ってきました。

行ってみてわかったこと、豊島は火曜日は全島的に休みですね。

小学校の先生が移動になって生徒たちや家族、他の先生方が見送りしてました。

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2017年03月19日

「風 葬」 桜木紫乃  

冷戦当時、北海道の東の端、根室にはレポ船というのがあった。ソ連に日米の情報を流したり、品物を持っていったりしてその見返りにソ連の領海内で漁業操業を黙認してもらう。花咲ガニ、ホタテは船が沈むほど獲れたらしい。そのころのアンダーグラウンドな話。

母子で書道教室を経営している主人公は、少々呆けてきた母が夜中に呟く「ルイカミサキに行かないと」という言葉を聞いていた。ある日新聞の文芸欄で「涙香岬」と詠んだ元小学校校長の句が目にとまり、その岬を訪れる。

いじめにより自殺した児童の親が起こした裁判、三十年前よりふかかいないきさつで失踪したままの女性、レポ船で莫大な儲けをあげ、土地の闇の部分を牛耳る老婆、、、、。

あれは誰からの送金だったんだ? 誰が小屋に火をつけた? いろいろと話が終わらないうちに本が終わってしまってちょっと、もやもや。

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posted by だいちゃん at 13:03| 香川 | Comment(2) | TrackBack(0) | 読んだ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ワイン会 「裏ラベルのお勉強」

自由に、自分と土地の表現としてのワインを造る生産者のワインラベルはアートであって、けして必要事項のみを書き込んだ「エチケット」ではない。

それゆえ、今注目したいのは、裏ラベル。造り手それぞれの個性がにじみ出る。

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posted by だいちゃん at 12:45| 香川 | Comment(0) | TrackBack(0) | ワイン考 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする