2017年05月29日

「咸臨丸、サンフランシスコにて」 植松 三十里

勝海舟でも、ジョン万次郎でもない咸臨丸の話。 

天領だった塩飽から水夫が集められ、アメリカ、サンフランシスコへ、蒸気船で向かう。

往きの船内で熱病が流行り、完治するまで帰れない水夫たち。その中でチャイナタウンで粉を買い、米国製さぬきうどんをつくり仲間を励ますもの。

九死に一生を得て、なんとか函館の港の灯をみて、「帰ろう、塩飽に帰ろう、道々さぬきに寄ってうどんを食おう」というと「シスコで食ったあれ以上のうどんは無い」といって泣く男たち。その時港に見えた世界各国の国旗を掲げた帆船こそ、日本が世界の大きな流れに巻き込まれる不吉な前兆だった。遅すぎた文明開化、この後数十年、茨の道を進み、完膚無きまで叩きのめされる日本だが。

とてもいいはなしです。おすすめします。
かんりんまる.jpg







posted by だいちゃん at 01:12| 香川 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読んだ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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