2017年04月01日

「あひる」 今村 夏子

主人公は、定年後の両親と住む三十才くらいの女性、働いたことはなく、医療系の国家資格の勉強をしていて、年2回ある試験に今まで2回落ちている。

父の仕事時代の同僚からあひるをもらう。元同僚の人はもうすぐ孫が生まれる息子夫婦の家に引っ越すから。庭にニワトリ小屋があった、昔ニワトリを飼っていた。産みたての卵を取りにいくのは弟の役目だった。

あひるは「のりたま」という名前。元同僚がつけていた名前、そのまま。あひるを飼うようになって学校帰りの小学生たちがのりたまを見に来るようになり、散歩させるようになり、両親もお茶やお菓子を用意したりして、賑やかになる。

のりたまが病気になり、父が病院に連れて行く。いく日か後、のりたまは帰って来たけど、よくみると違うあひるだった。あれ?と思うけど両親はなにもいわないので「私」も何も言い出せない。

ありふれた日常の中に、ちょっと心がざわつくエピソードが淡々とした口調で語られて、最後にああそういうことだったのかと、もう一度読み返したくなるような、いろんな仕掛けがちりばめられてるおはなし。

この人の小説、いいなあ。「コンビニ人間」より芥川はこっちでしょ!!

kindle Unlimited で読みました。

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posted by だいちゃん at 20:47| 香川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読んだ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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