2015年02月19日

「資本主義の終演と歴史の危機  水野和夫」

トマ・ピケティはとても読めないけれど、この本読んでます。

まだ半分くらい読んだばかりですが、「中心」が「周辺」から富を「蒐集」してきた「長い16世紀」は終わった。今や「周辺」と呼べるのはアフリカしかない。そしてアフリカは今や「中国の周辺」でしかない。なかなか説得力があります。

実際のモノの取引が無くなってしまい、債権や金融そのものをコンピュータによって秒速何万売り買いする金融工学の行きすぎた発達と未来の世代に無責任な原子力開発を「2008年の9・15(リーマン・ショック)や2011年の3・11(東京電力福島第一原発事故)で、金融工学や原子力工学も結局は人類にとって制御できない技術だったことがわかりました。」と一刀両断。

そう言えばタモリさんが、日本だけでなく各国とも現在の資本主義の行き詰まりを指摘したうえで「資本主義に何か手を加えて、より良いものにしなきゃいかんと思うんですよね」と言ってましたね。

なんとかゆっくりググりながら一生懸命読めばぼくにも理解できる経済書です。ご一読をおすすめします。

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posted by だいちゃん at 23:56| 香川 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | 読んだ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今の世の中は、確かにおかしく成っていると感じています。
グローバルスタンダードの勝者は、ファイナンス的に利益を上げる株主達。
ギリシャの国債破綻で困る人は、ギリシャ国債で儲けようとした欧州諸国の勝組。
だけど、汗をかかないでPCの前で儲かるっておかしいでしょう?
家電業界ではEMS化が進んで居るそうです。
アップルのiPhoneは製造を台湾の会社にまかせる。
株主に期待される会社は工場と言う固定費を排除しつつ有る。
何か歯車が狂っていると感じます。
Posted by ともちん at 2015年02月21日 21:41
友田さん、コメントありがとうございます。
確かに、そう思います。
家電業界のEMSというのはファブレス化との理解でよろしいのでしょうか?
またいろいろ教えていただければ幸いです。

Posted by だいちゃん at 2015年02月21日 23:35
私も、聞きかじって使ってました。
改めて問われると正確に知らなかったので調べました。

EMS(イーエムエス)とは、英語の electronics manufacturing service の略でした。

ファブレス化も調べましたが、同じ意味です。

株主達は、利益率のみを追求し、配当を求める結果、
工場と言う生産設備の負担を排除しているのです。

しかし、これは製造業の根幹を捨てる行為です。
デジタル設計の製品は、回路図を入手すれば、
それなりの工場でコピー品が出来てしまうと言う事です。
Posted by ともちん at 2015年03月03日 06:06
友田さん、コメントありがとうございます。
EMSわかりました。
世界に周辺がなくなり、実物経済が滞り、金利がゼロに。先進国は際限のない量的緩和、積極的な財政出動はその資金を生かすためだけの過剰施設を生み、それを維持するため労働賃金を安くせざるを得ない、雇用なき景気循環しか生まない。そもそも景気判断は投資家のものでしかない。周辺がなくなった以上、国内に格差社会を生み、その差は開き続ける、、、、。
ぞっとするようなシナリオでした。
Posted by だいちゃん at 2015年03月03日 17:43
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