2017年04月30日

「絞首台の黙示録」 神林 長平

ジョン・レノンのGod(神)
ーーーーーーーーーーーー
God is a concept
神とは概念なんだ
By which we measure
Our pain  
それによって痛みというものを測るための
ーーーーーーーーーーーーー
とかなりセンセーショナルに喝破した。
日本のように宗教は趣味程度の国でなく、キリスト教の国で歌ったからすごい。

この物語の冒頭の死刑執行の実況がかなり怖い。

死刑囚と面会する教誨師とも対立関係のまま、死刑が執行される、、、
そして死んだはずの者が蘇って、、、おぼろげながら意識は死んだはずのもの。

現実、リアル、クローン、幻想、妄想、、、どれがどれなのか

人の意識はそれ自体が単体で存在してるのでは無く、「意識の所在としての物」である身体とその周りの「環境」に影響され、また反対に影響を与えて存在する。ゆえにその身体が滅んでも「意識」は存在している。

怖いです。

0000000130452.jpg



posted by だいちゃん at 13:13| 香川 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読んだ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月23日

「ルパンの消息」 横山秀夫

時効寸前の自殺と見せかけた殺人事件 重大なタレコミがあった 時効成立のその日に急遽捜査のやり直し。
そして急転直下、、、、そして犯人は例の「三億円事件の犯人」でもあった。

昭和の頃の世相が懐かしく、おもしろかった。

61Q0nuJfgtL._SX351_BO1,204,203,200_.jpg
posted by だいちゃん at 00:56| 香川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読んだ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月18日

「真相」 横山秀夫

短編集です。それぞれ全く関連のない話です。

短編ならではのスピード感ある展開なのに、読後感は「おなかいっぱい」。

横山流ひねりが効きすぎていて、最後まで読むと、読んでいるときの予想を遙か彼方まで飛び越えていて、おもしろすぎる。

もし言えるなら、ちょっと話に「救い」を入れても佳かったのではないかと思ったりしますが、そんなことも、もちろん熟考の上での作風だと思います。本当に構成力、物語力、文章の上手さは超一流です。

犯罪を隠そうとする時の、周りに対する疑心暗鬼の心の描写がすごい、「18番ホール」、おすすめです。

51wUuOSCh5L._SL500_.jpg

posted by だいちゃん at 01:37| 香川 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読んだ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月15日

「笑いのカイブツ」  ツチヤタカユキ

ネットに連載されて、大反響を呼び、書籍化したいという出版社が押し寄せ、なんだかんんだあってとうとう書籍化された本。ピース又𠮷の火花の10倍痛くて、20倍つらくて、50倍突き刺さりました。けど文学賞については最低の罵詈雑言を浴びせているので無視されると思う。すごかった。

61Yktfe2Z-L.jpg


posted by だいちゃん at 14:45| 香川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読んだ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月12日

J A C K Y  ジャッキー

JACKY 観ました。 実はララランドのチケットを買ったつもりが(自動券売機)間違って買ってしまってました。
券を見せて、案内されたところにで始まるのを待っていましたが、いつになったらラランドが始まるのだ??と思って、ようやくまちがいに気付きました。

誰もが知ってる、何度も何度もニュース映像をみた、あのJFケネディ狙撃暗殺、その後1週間をドラマ化した映画。
ただちに新大統領を就任させ、世界的葬儀を取りしきる。なかなか見応えある映画でした。

あとで調べて見るとこのナタリー・ポートマンという女優、「レオン」のマチルダ、「スターウォーズシリーズ」のパドメ・アミダラでした。すごい!

SAKUHIN014235_1.jpg



posted by だいちゃん at 17:19| 香川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月09日

「神様の裏の顔」  藤崎 翔

神様のような善人が実は大悪党だった、とか「実は、、」というのは歌舞伎の世界でもよくあって、「義経千本桜」で「佐藤忠信 実は 源九郎狐」とか、「助六由縁江戸桜」でも「助六 実は 曽我五郎時致」とか。別にこの本と歌舞伎とは関係ありませんが、あさってこんぴら歌舞伎へ行くのが、あまりにうれしくてつい(笑)。

本編は一人称の語り手が次々にバトンタッチしていく形。それぞれ個人で考えてることを、心の中で語っていく。それがどうなるのかはネタバレなので。

神様のように思えた人が、実は、、、どころか、その実は、、、
後は読んでのお楽しみ。

横溝正史賞の本格ミステリー。個人的に読後感は「うーーん」( ゚ω゚)…

5123-21-C-L.jpg




posted by だいちゃん at 22:43| 香川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読んだ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月08日

「私をくいとめて」 綿矢りさ

新聞の連載小説だった物語。「私」という一人称で語られる主人公は三十代のOL、自意識過剰気味で会社では存在の気配を消して生きている。特別な能力?として自分の中の別人格の話し相手を持つ。その別人格の「彼」は冷静に物事を理解し判断し主人公の相談に乗ったり、アドバイスを与える、その自分の脳内で話し相手になる声は自分の事を「iPhoneの中のSiriみたいだ」と自分で言う。

話の中で一行だけ、「精神科に通った」とある、、、、。

とはいっても、あまり深刻な話ではない。

たぶん作者自身の思いであると察するが、年末年始のイタリアの友人宅に滞在するため飛行機に乗っているときの「恐怖体験」が延々20ページに渡って書かれていて、あまり飛行機を信用していないぼくはとても共感できた。

軽く読めるのでおすすめです。

61yk6upMblL.jpg



posted by だいちゃん at 01:39| 香川 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 読んだ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月06日

「いつか、虹の向こうへ」 伊岡 瞬

いわゆるアウトロー警察VSやくざの話。

おもしろいのだけど、外国小説のような、段落の最後に、不必要に書き加えられてる一文、シニカルに、ある程度読み手の教養を前提としてる部分、うーん、感じ方の違いでぼくだけの個人的感想なのですが、チャーリー・ブラウンの4コマ目の哲学的なセリフ、それはそれでいいのだけど、日本ヤクザ小説には、いらんのんちゃうかなあとぼく自身は思った。どうでしょうか。

えらそうにすみません。

41j9n6xRhWL.jpg


posted by だいちゃん at 00:48| 香川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読んだ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月01日

「あひる」 今村 夏子

主人公は、定年後の両親と住む三十才くらいの女性、働いたことはなく、医療系の国家資格の勉強をしていて、年2回ある試験に今まで2回落ちている。

父の仕事時代の同僚からあひるをもらう。元同僚の人はもうすぐ孫が生まれる息子夫婦の家に引っ越すから。庭にニワトリ小屋があった、昔ニワトリを飼っていた。産みたての卵を取りにいくのは弟の役目だった。

あひるは「のりたま」という名前。元同僚がつけていた名前、そのまま。あひるを飼うようになって学校帰りの小学生たちがのりたまを見に来るようになり、散歩させるようになり、両親もお茶やお菓子を用意したりして、賑やかになる。

のりたまが病気になり、父が病院に連れて行く。いく日か後、のりたまは帰って来たけど、よくみると違うあひるだった。あれ?と思うけど両親はなにもいわないので「私」も何も言い出せない。

ありふれた日常の中に、ちょっと心がざわつくエピソードが淡々とした口調で語られて、最後にああそういうことだったのかと、もう一度読み返したくなるような、いろんな仕掛けがちりばめられてるおはなし。

この人の小説、いいなあ。「コンビニ人間」より芥川はこっちでしょ!!

kindle Unlimited で読みました。

51822rSf4AL._SX337_BO1,204,203,200_.jpg




posted by だいちゃん at 20:47| 香川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読んだ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「殺人犯はそこにいる」 清水 潔

新書で発売されたころは、大騒ぎになった一冊。これは小説ではなく日本テレビの一記者が事件に疑問を抱き、徹底的な取材、調査し、その考えを雑誌、テレビ、書籍で世に流し、とうとう最高裁判決までひっくり返し、冤罪の容疑者を自由の身にした「実話」。その時、もう少しで手が届くところだったのに、、、、。

足利事件で検察に拷問的な取り調べで「嘘」の自白をさせられた元無期懲役囚は
「裁判になれば、きっと大岡越前にたいなすごい人が出てきて、何も聞かずに無罪とわかってくれる…」
と思っていたという。自供を強いる警察のことは諦めても、この国を信じていたのだ。 実はその奥はもっと暗い闇であったのだけれど。

げに恐ろしきは「司法官僚組織」です。読み応えありすぎです。

201410231951246df.jpg




posted by だいちゃん at 19:18| 香川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読んだ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする