11月6日、ムリニエさんワイン会。
20名のお客様にステファン氏を紹介出来ることをとても誇りに思う。
今や科学技術の進歩は素晴らしいものがあり、人類の生活も安心で豊かになっているのでしょうが、ことワイン造りにおいては問題も無きにしもあらず。
いいワインはいい葡萄から、というのは誰も疑わないことだと思うのだが、自然なワイン造りをするのか、技術でワインを製造するのかでそのとらえ方は大いに違ってくる。
自然なワイン造りとは丹精込めて葡萄を育てて収穫し後は葡萄の力と微生物の酵母任せ。もしその過程で嗜好アルコール飲料として問題が起きそうなときには醸造家が手を打つ。その土地の気候や土壌、地質などを反映した葡萄を蔵付きの天然酵母が醸すから出来たワインは土地の個性を強く持ったワインになる。醸造家の作業は数値化出来ないし、合理的な理由のわからない作業も多く含まれるだろう。
一方、技術で製造するワインは、マーケティング戦略で予め出来上がりのワインの酒質を決める。これくらいの酒質でこれくらいの価格でどの国の市場でどれくらいの本数販売するか。そのため一度動き始めたら失敗は許されない。畑では農薬、除草剤を撒き収穫量を確保し、醸造は蔵でなく工場で行われ、遠心分離で果汁の凝縮度を高めたり、逆浸透膜でアルコール度を調節したり、発酵後のワインに極微量の酸素を含ませて数年の熟成を一分で済ませたり。すべてデータで残せ数値化できる工程。
あなたはどちらのワインを飲みたいですか。
ワインやお酒を楽しむ事は大人だけに許された美学の世界。心から癒される本当の「人が造った」ワインを飲みたいとぼくは思う。
ステファンは同行してる女性通訳の方のボストンバックを当たり前のように持ってあげる。元フランスプロラグビー選手の彼はかなり重たいボストンバッグを自分の分とで両手に二つ、軽々と持ち上げるナイスガイである。
彼の造るワインは紛れもなくサンシニアンの味がする。甘くないけどやさしい味がする。冷やして飲んでも胸の中で南フランスの日ざしを感じる。太古の恐竜の化石がごろごろ出てくる畑で採れたワインは数億年前の地球の思い出が詰まってる。
ぼくは自然派ワインの伝道師にならなければならない、その思いをまた強くした夜だった。



ワイン会のためにいつも忙しいお店を貸し切らせてくれて、素晴らしい料理とおもてなしをしてくれた
野の花さんに感謝いたします。
ありがとうございました。
posted by だいちゃん at 23:50| 香川

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